Claude Codeで会話の文字を選択しただけでコピーさせる

Claude Codeを使っていて、会話の文字をマウスで選択しただけでクリップボードに入れるようにするととても便利です。Cmd+C を押さなくてもクリップボードに入ります。
Claude Codeの fullscreenモード(fullscreen rendering) を使います。
1. 設定方法
fullscreenモードに切り替える
Claude Codeの会話の中で、次のコマンドを実行します。
/tui fullscreen設定(tui)が保存され、Claude Codeが 会話を保ったまま fullscreenモードで再起動します。セッションの途中で切り替えても文脈は失われません。
現在どちらのモードで動いているかは、引数なしで確認できます。
/tui起動時に環境変数で指定する方法もあります。
CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1 claude環境によっては、何も設定しなくても最初からfullscreenモードで起動します。たとえばAmazon BedrockやGoogle CloudのAgent Platform経由で使っている場合、そのマシンで最初に起動したClaude Codeがv2.1.239以降であればfullscreenで始まります。私の環境もこのケースでした。
Copy on select をオンにする
fullscreenモードでは、選択した文字はマウスを離した時点で自動的にクリップボードへコピーされます。この挙動は /config の Copy on select で切り替えられます。
/config一覧の中の Copy on select がオンになっていれば、選択するだけでコピーされます。
選択方法は次のとおりです。
- ドラッグ:範囲を選択
- ダブルクリック:単語を選択(ファイルパスは1つのまとまりとして、URLはスキームを含めて全体が選択されます)
- トリプルクリック:行を選択
コピーするたびに、どの経路でコピーしたかを示すトーストが表示されます。
2. fullscreenモードとは?
fullscreenモードは、Claude Code CLIのもう1つの描画方式です。従来の描画方式(default/クラシック)と比べて、次の特徴があります。
- ちらつきがない
- 長い会話でもメモリ使用量が一定
- マウス操作に対応
「フルスクリーン」という名前ですが、ウィンドウを最大化するという意味ではありません。vim や htop と同じように、ターミナルの 代替画面バッファ(alternate screen buffer) に描画する方式のことで、ウィンドウサイズは関係ありません。
画面に見えているメッセージだけをレンダリングするため、更新のたびにターミナルへ送るデータ量が少なくなります。VS Codeの統合ターミナル、tmux、iTerm2のように描画のスループットがボトルネックになりやすい環境ほど、効果がはっきり分かります。
見分け方は簡単で、Claudeが作業している間に 入力欄が画面下に固定されたまま動かなければ fullscreenモードです。
defaultモードとの違い
| 操作 | default(クラシック) | fullscreen |
|---|---|---|
| テキストのコピー | ターミナル標準のドラッグ選択 | アプリ内で選択、マウスを離すと自動コピー |
| 会話内の検索 | Cmd+f / tmuxの検索 | Ctrl+o → / で検索 |
| URLを開く | Cmd+クリック | macOSは Cmd+クリック、それ以外は Ctrl+クリック |
| スクロール | ターミナルのスクロールバック | アプリ内でスクロール |
fullscreenモードでは会話がターミナル本来のスクロールバックではなく代替画面バッファにあるため、検索やコピーの操作が少し変わります。
3. スクロール外の文字列を検索させる方法
画面外へスクロールした過去の会話を検索するには、トランスクリプトモード を使います。
Ctrl+oでトランスクリプトモードに入る/を押して検索バーを開く- 検索語を入力して
Enterで確定(一致箇所がハイライトされます) nで次の一致、N(Shift+n)で前の一致へ移動
n / N は検索バーを閉じたあとも使えます。検索中に Esc を押すと検索を取り消して元のスクロール位置に戻り、トランスクリプトモード自体は Ctrl+o、Esc、q のいずれかで抜けられます。
トランスクリプトモードでは less と同じ感覚で移動できます。
| キー | 動作 |
|---|---|
j / k、↑ / ↓ | 1行スクロール |
g / G、Home / End | 先頭 / 末尾へ |
{ / } | 前 / 次のプロンプトへ |
Ctrl+u / Ctrl+d | 半ページスクロール |
Ctrl+b / Ctrl+f、Space / b | 1ページスクロール |
ターミナルの検索機能を使いたい場合
トランスクリプトモードでは、次の2つのキーで会話をターミナル側やエディタに渡せます。
[:ツール出力も展開した状態で、会話全体をターミナル本来のスクロールバックに書き出します。Cmd+fやtmuxのコピーモードで普通に検索・選択できるようになります。Escかqでトランスクリプトモードを抜けるとfullscreenの表示に戻ります。v:会話を一時ファイルに書き出し、$VISUALまたは$EDITORで開きます。
補足:公式ドキュメントでは「fullscreenモードではターミナルのCmd+fで会話を検索できない」と説明されています。ただ、手元のMacで試したところCmd+fでも検索できました。画面に表示されている範囲だけが対象なのかなど、詳しい挙動はまだ検証できていません。
4. Copy on select をオフにしたときのコピー方法
自動コピーが邪魔な場合は、/config で Copy on select をオフにします。その場合は選択したあと次のキーでコピーします。
Ctrl+Shift+cCmd+c(kitty、WezTerm、Ghostty、iTerm2など、kitty keyboard protocolに対応したターミナルの場合)- 選択中なら
Ctrl+cもキャンセルではなくコピーになります
選択中に Shift を押しながら矢印キーを押すと、キーボードで選択範囲を広げられます。
5. ターミナル標準の選択を使いたいとき
fullscreenモードではClaude Codeがマウスイベントを受け取るため、ターミナル標準のドラッグ選択は使えなくなります。一時的にターミナル側で選択したいときは、修飾キーを押しながらドラッグします。
| ターミナル | 修飾キー |
|---|---|
| Terminal.app | Fn |
| iTerm2 | Option |
| VS Code / Cursor | Shift |
| その他の多くのターミナル | Shift |
常にターミナル標準の選択を使いたい場合は、マウスのキャプチャ自体を無効にできます。
CLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1 CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE=1 claudeちらつき防止とメモリ一定の効果はそのまま残ります。ただし、クリックでのカーソル移動、クリックでの展開、URLクリック、ホイールスクロールは使えなくなります(キーボードでのスクロールは使えます)。
ホイールスクロールだけ残してクリック操作を無効にしたい場合は、CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKS=1 を使います。
6. fullscreenモードの便利なマウス操作
コピー以外にも、マウスでできることが増えています。
- 入力欄をクリックして、カーソルを好きな位置に移動
/コマンドや@ファイルの候補をクリックして選択- 権限確認や
/model、/configなどのメニューをクリックで選択 - 折りたたまれたツール結果をクリックして全文を展開
Cmd+クリック(macOS)でURLをブラウザで開く、ファイルパスを既定のアプリで開く- ホイールで会話をスクロール
上にスクロールしている間は自動追従が止まり、新しい出力があると画面下に「Jump to bottom」ボタンが表示されます。クリックするか Ctrl+End で最新位置に戻れます。
7. tmux・SSHで使うときの注意
tmux
ホイールスクロールを使うには、tmuxのマウスモードを有効にする必要があります。
# ~/.tmux.conf
set -g mouse onまた、iTerm2の tmux統合モード(`tmux -CC`)とは互換性がありません。ホイールが効かなかったり、ダブルクリックでターミナルの状態が崩れたりします。iTerm2の中で通常のtmuxを使う分には問題ありません。
SSH
コピーは環境に合わせて次の経路で行われます。
- macOS:
pbcopy - Linux:
wl-copy、xclip、xsel - Windows / WSL:PowerShellの
Set-Clipboard - tmux内:上記に加えてtmuxのペーストバッファにも書き込む
- SSH越し:OSC 52エスケープシーケンス
iTerm2はOSC 52を初期状態でブロックしているため、Settings → General → Selection の「Applications in terminal may access clipboard」をオンにする必要があります。Claude Codeの /terminal-setup を実行しても有効になります。
8. defaultに戻す方法とまとめ
元の描画方式に戻すには、次のコマンドを実行します。
/tui default保存された設定に関係なく、常にクラシックで起動したい場合は CLAUDE_CODE_DISABLE_ALTERNATE_SCREEN=1 を設定します。
どちらを使うべきか
基本は fullscreenモード がおすすめです。ちらつきがなく、長い会話でも重くならず、選択するだけでコピーできるのは快適です。検索も Ctrl+o → / → n / N を覚えれば困りません。
一方、次のようなケースでは default の方が向いています。
- tmuxのコピーモードやターミナルの検索を頻繁に使う
- iTerm2の
tmux -CCを使っている - SSH越しなどで、マウスのキャプチャが邪魔になることが多い
なお、fullscreenモードは現時点ではリサーチプレビュー機能で、今後挙動が変わる可能性があります。/tui で会話を保ったまま気軽に切り替えられるので、まずは試してみてください。